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アイデア開発道場活動拠点スプリックスドームが完成しました。

安全な飲料水や生活用水へのアクセスは、依然大きな問題であり、WHOとUNICEFは世界中で22億人が安全に管理された飲料水へのアクセスできず、42億人が安全に管理された衛生サービスを受けられない状況であると報告されております1)。また、これらの地域においては電力の調達も困難であるため安全な飲料水や生活用水へのアクセスを実現するためには自立式の浄水プロセスの開発が必要不可欠です。さらに、国内においても水資源関連施設の老朽化や水質悪化の発生リスク、災害時の水供給能力確保等への対応が強く求められております。本研究では、これらの問題に対応できる自立型の生活用水等を確保する技術を開発し、本学のアイデア開発道場へ導入致しました。


本装置は、雨水を屋根面から集水し、高低差によって無電力で浄化可能な浄化装置で、災害時などの電力供給が困難な状況でも生活用水の確保が可能です。屋根面に降水した雨水は、貯留槽に蓄えた後に、スポンジ担体に微生物を生育させたバイオフォルダーを通過し、雨水中の有機物、窒素化合物等を除去します。その後、重力差を利用しセラミック膜にてろ過を行い、生活利用可能なレベルの水質へ浄化いたします。今後は、アイデア開発道場での実証試験によって装置の最適化を行い、実用化を目指します。


本研究は、東京電力ホールディングス株式会社との防災·減災に関する共同研究プロジェクトを主とし、株式会社明電舎からのセラミック膜の提供を受け、長岡·水イノベーションハブの活動の一環として進めています。



1) WHO/UNISEF, Progress on household drinking water, sanitation and hygiene 2000-2017.


大学のプレス


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